介護士はセルフケア不足!ストレスの原因と解消法はこれだ!
突然ですが、介護士の皆さんはどのような状況でストレスがたまり、またどのような形でストレスを解消していますか?
介護士という仕事は、日によって出勤時間が早朝~夜勤まで、時間帯の違うシフトの中で、人員の少ない施設環境の中、毎日変化する目まぐるしい業務をこなさなければなりませんよね。
1つの予定が終わっても、次にやるべきことが山ほどあり、気づけば心も身体もグッタリ…。
それでも毎日ご利用者の皆様のことを最優先に考えていらっしゃる介護士の方々が多いのではないでしょうか。
そこで重要になってくるのが介護士のセルフケアです。
「なんだ、セルフケアね。知っているよ。」
「セルフケア?なんだろう、知らないな。」
「セルフケアの勉強会を予定しているけどどういった内容にしようかな・・・」
という方は、ぜひご覧ください!
これから介護のお仕事を検討されている方にも、今現在介護のお仕事をされている方にも今回ご紹介させていただきたいのはこの「セルフケア」です。
目次
1.セルフケアとは何か
そもそもセルフケアとは、厚生労働省が発行する「労働者の心の健康保持増進のための指針」の中のメンタルヘルスケアの1つです。
セルフケアとは職場全体で取り組むのではなく、個人でストレスを認識するための知識や対処方法を身につけ、ストレスを緩和させることです。
介護士の方は、職場や環境、人間関係…どのような場面でもストレスはたまりがちです。
つまり自分自身がいかなる状況でストレスを感じ、どのようにしたらストレスを緩和することができるのかを正しく認識して対処することが重要です。
ではストレスの要因について考えてみましょう。
まず介護士の方に多いストレス要因は、人手不足や身体的負担の多さ、利用者の方とのコミュニケーションではないでしょうか?
肉体的・精神的に過度なストレスが多く、さまざまな悩みを抱えていらっしゃることと思います。
介護士の方のセルフケアの第一歩は、自分のストレス要因を突き止めることです。
2. ストレスの原因を知ろう
1章にもお伝えしましたが、セルフケアにまず必要なのはストレスの原因を把握することです。
なぜならストレスの原因を把握することで、自分に合ったストレス対策をすることが出来るからです。
まず介護士の方の感じるストレス要因は、大きく3つに分けられます。
①人間関係によるストレス
・同じ職場の人に対するストレス
働く人間が多いほど、人間関係は複雑になる傾向があります。
そのため、介護の現場でも職員同士の派閥に意図せず巻き込まれてしまうことでストレスを感じる、自分が知りたくもなかった陰口を聞いてしまうなどの人間関係における部分でストレスの原因になります。
・利用者様に対するストレス
他の職員には穏やかなのに、自分の時だけ暴言や罵声を浴びせてくるなど、どうしても相性が合わない利用者様がいる、利用者様のご家族との折り合いが合わないなどもストレスの原因になることがあります。
自分に思い当たる節があるのであれば、改善の為努力できますが、そうではない場合はとても苦しくつらい状況が続いてしまいます。
②業務によるストレス
・自分が苦手とする業務に対するストレス
いくら努力をしても、「これだけは苦手…」ということは、仕事でなくともある方は多いと思います。
それが職場であれば「私これは苦手で…」というわけにもいかず、「嫌だなぁ」と思いながらも業務を続けることでストレスになりそうです。
③雇用についてのストレス
・給料が安い
精神的にも肉体的にもきついと言われる介護のお仕事ですが、日々まさに自身の身を粉にして働いているのに給料が安く、昇格の頻度も少ない・または昇格することができないといったことがあるようです。
いくら利用者様のためと言えど、自分自身の生活が満足できる状態にもならないほど給料に納得できなければストレスになります。
・勤務先の介護施設が遠い
仕事で身体を使うのにも関わらず、勤務先が遠いとなれば通勤にも体力を使い、疲弊してしまいます。
朝~夜などの多岐にわたるシフトの毎日に、通勤時間も加われば身体的ストレスは相当なものとなるでしょう。
ご紹介させていただいたストレス原因はごく一部ですが、介護の現場では様々なストレスの原因があることがわかります。
皆さんはどのストレス原因に当てはまったでしょうか?
このようなストレスの原因が多い介護士の方には、セルフケアがまさに必要不可欠と言えそうですね。
3. ストレス対処能力を高めよう
残念ながらストレスは原因を把握しただけでは緩和することができません。
自分自身に合ったストレスの対処能力を高めることが大切です。
介護士の方のセルフケアの為に必要となりそうな方法をいくつかまとめましたのでご覧ください。
①健康的な生活習慣
しっかりとした休養・睡眠・運動・食習慣をとることで、ストレスへの対処能力を高めましょう。
これらは一部だけがしっかりとれていればいいというわけではなく、すべてがバランスよくとれることで心身の健康へつながります。
②自分にあったリラックス法を知る
「私は朝いつもより早く起きてコーヒーを飲むことでリラックスできる」
「夜寝る前にアロマを嗅ぐことでリラックスできる」
など人によりリラックス法はさまざまです。
自分自身にあったリラックス法を知り、実践することでストレスの対処能力が高まるでしょう。
③気軽に相談できる人がいる
愚痴や相談、なんでもかまいません。
悩みや不安があるときに話せる相手がいるというだけでも心の安静につながるでしょう。
気軽に相談できる人がいることでストレスは軽減され、対処能力も高まります。
④趣味で気分転換する
スポーツや旅行など、自分自身が「楽しい」と思える趣味に没頭することでストレスそのものを発散でき、ストレス対処能力を高めることができるでしょう。
上記のすべてを実施しなければならないわけではありません。
どんなことでも自分自身の心が休まる時間をつくることが、ストレス対処能力を高めるカギになります。
まとめ
今回は介護士のセルフケアについてご紹介させていただきました。
セルフケアとは、自分自身でストレスの原因に気づき、ストレスに対処することで心の健康を保持することです。
ストレスを感じる場面は人それぞれでしょう。
自分自身がどのような場面でストレスを感じ、またどのようにストレスを緩和することができるのかを知っておくことが重要ですね。
セルフケアについてご存じだったという方も、そうでなかった方にもこの記事が何かしらお役にたてると幸いです。
こちらではアメリカのセルフケアをまとめています。
こちらは海外の介護について参考までに
海外の介護事情をのぞいてみよう!世界の介護がこれから目指すもの
以上で終わらせていただきます。
長々と呼んでいただきありがとうございました!