第10回:看護師が起こした介護施設の虐待

本当にあった虐待の怖い話 第10回

今回は、

第10回:看護師が起こした介護施設の虐待

をご紹介します。

 

※第1回を知らない方は先にこちらからどうぞ!

 

それでは、どうぞご覧ください。

 

 

個人を特定される恐れがありますので、一部改変し短いストーリーにしてご紹介します。

気分を悪くされる場合もありますので、閲覧する自信のある方だけご覧ください。

看護師が起こした介護施設の虐待

僕の偏見ですが、恐怖度を★(怖くない)~★★★(怖い)の3段階で評価しましたので、怖いのは無理!見れない!という方は参考にしてください。

 

今回ご紹介するお話は、「微熱」、「リスペリドン」の2つです。

 

【恐怖度:★★☆】25話 微熱

微熱

看護師さんって利用者さんの細かな体調の変化も見落とさず、本当に尊敬しています。

でも、私には”尊敬できない”看護師さんがいました・・・。

 

私が夜勤入りの日、日勤で入っていた看護師Aさん。

Aさんはあんまり仕事が好きじゃない方で、よく仕事がめんどくさいと言っていました。

 

その気持ちはわかります。

私もできることなら仕事はしたくないですし。

でも、だからといって仕事をてきとうにすることは施設にも利用者さんにも失礼だと思っています。

 

そんなAさんは、決まってやらないことがあります。

それが、微熱の利用者さんがいても必ず、「特に変わりなし」と看護記録に残すのです。

 

看護記録を残すのがめんどくさい、介護士にクーリングの指示をするのがめんどくさい、翌日の経過記録をするのがめんどくさいetc…とAさんが言っているのを他の看護師さんから聞きました。

 

それを聞いてからというものの、私の施設では夜勤者が必ず巡視の際にバイタル測定を行っていますが、早く辞めてほしいです。

 

 

看護師さんがいるから利用者さんは安心して施設にいられるのではないでしょうか。

これでは親を施設に預けるご家族も心配ですよね。

 

仕事のやる気がないのであれば、人の命に関わる仕事を辞めるべきです。

 

【恐怖度:★★★】26話 リスペリドン

リスペリドン

一週間前に入所した利用者bさんが、今からこの施設を退所します。

目の前では利用者さんの娘さんがすごい剣幕で看護師に怒鳴っています。

でも、私はこの娘さんが怒る気持ちが分かります。

 

何があったのか?

一週間前に時間を巻き戻してことの経緯を見てみましょう。

 

 

 

ーーーーー今日は新しい利用者Bさんが入所されました。

 

ご家族の娘さんと一緒に施設にいらっしゃり、娘さんは利用者さんにも職員にも親切で、

「母が認知症で介助が大変かもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。エプロンや介護用品が必要だったら何でも持ってきますので教えてくださいね。」

と挨拶してくださいました。

 

娘さんが帰られると、それまで静かだったBさんは不安になったのか大声で叫び始めました。

職員が話しかけてもなかなか叫び声は収まりません。

 

このままだと他の利用者さんも不安になってしまうので叫び声対策を考えることになりましたが、とりあえず薬を出して落ち着かせることになりました。

明日から薬を出すことになったのですが、私は明日が公休だったので薬の効果が2日後にしかわかりません。

 

2日後に出勤すると、利用者Bさんは別人のように静かになっていました

話を聞くと、”リスペリドン”という薬を1日に2回服用しているようで、静かになった原因は薬が効きすぎでした。

 

初日は自分で食事が出来ていたのに、2日後の今日は1人で食事することができず、全介助で食事をしています。

 

私は明らかにおかしいと思い、他の介護士に相談しましたが、「楽になったからいいじゃん。」、「Bさんが叫ばなくなって他の利用者さんが落ち着いて生活できるようになったよ。」と言われ、Bさんの変わりようを特に気にしていない様子。

 

これは薬を出している看護師に直接言うしかないと思い、看護師に話すと「みんな介助が楽になったって言ってるから薬の量は減らさないよ。もう少し様子見かな。」という答えが返ってきました。

 

私1人ではどうすることもできず、この状態でBさんが施設に来てから7日が経ち、Bさんの娘さんが施設にいらっしゃいました。

 

そこで、娘さんはBさんが別人になってしまったことを初めて知り、

何があったんですか!

と、すごい剣幕で尋ねてきました。

 

薬によって落ち着いていただいていますという旨の話をしましたが、納得されるはずもなく、看護師を呼んで娘さんに説明してもらいました。

 

娘さんは、

「母がこんな姿になったのを初めて見た!どの施設でもこんなことされなかったのに考えられない!もう今日でこの施設を出ます!こんな施設に母を入所させるんじゃなかった!

と言い残し、Bさんを連れて施設を出ていかれました。

 

 

私はこの話で一番怖かったのは、「私」以外の職員が正しい考えを持っていなかったこと。

もちろん、リスペリドンの過剰投与も大問題だと思います。

 

リスペリドンの分量を決める看護師さんが「みんなが楽になったからいいじゃん。」という職員目線の考えで、Bさんの気持ちを一切考慮していません。

ここで看護師さんが事態を把握できていれば、リスペリドンの分量を減らし、適量にすることも可能だったのではないでしょうか。

 

このお話は、集団の心理と薬物の過剰投与が招いた悲しい結末で幕を閉じました。

娘さんはどんな気持ちでこの施設に母を入所させ、そして、退所させたのでしょうね。

 

まとめ

以上で「第10回:看護師が起こした介護施設の虐待」を終わります!

 

看護さんもかなりえぐいことしてるって話は聞きます。

特に薬を扱えるので怖いです^^;

(一時期は睡眠薬を職員に盛るって話がニュースでもよく流れてましたね)

 

これで以上です。

今回も長々と読んでいただきありがとうございました。

<前のお話>

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