【勉強会】危険予知トレーニングを実践しよう!【介護施設】
今回は危険予知トレーニング(KYT)の実践についてです。
(KYTについてはこちらをご覧ください。)
危険予知トレーニングを行う前から、事故が起きやすい場所に心当たりがあったのではないでしょうか。
トレーニングでは、事故が起きやすい現場にスコープを当てて対策を考えて頂いたと思います。
皆さんはその対策をきちんと現場へ役立てていますでしょうか。
危険予知トレーニングを実践して事故を減らしていきましょう!
危険予知トレーニングを実践!
私がいた介護施設で特に事故が多かったのは、居室と風呂場でした。
危険予知トレーニングはその2か所にスコープを当てて全職員で行い、1人最低で5つの危険を予測し、解決策を提案しました。
ここで、通常であれば危険予知トレーニングは終わりとなりますが、現場に活かさなければ全く意味がありません。
今回は私の施設で実践した【居室】を例にご紹介します!
1.環境を整える
危険予知トレーニングで事故の原因に多く挙げられたのは、部屋の備品が整頓されていないことでした。
実際に仕事を行っていても、
落ちている物で足を引っかけて転倒してしまった。
落ちている物を拾おうとして転倒してしまった。
入れ歯洗浄剤を誤って飲んでしまった。
電気コードで足を引っかけて転倒してしまった。etc…
以上のような経験を目にされていると思います。
そこで、最初は居室内の環境を整えましょう。
危険予知トレーニングで、物を整頓するという解決策は簡単に思いつくのですが、実践していない施設が意外と多いです。
居室を常に整頓された環境にすることを目標に設定し、施設全体で1か月実施します。
1か月後に昨月と、去年と同じ月を比較対象にフィードバックを行い、事故の数がどれだけ変化したのか確認します。
私の施設では、居室環境で起きた事故は毎月十数件起きていましたが、居室環境の整頓を意識付けを行ったところ、事故は1件~2件に激減しました。
2.環境を変える
居室内の環境を整えたら次は居室内の環境を変えましょう。
通常のベッド柵を使用しているから持ち手がなく転倒してしまった場合、環境を整えるだけでは防ぐことが出来ません。
そこで、対策として通常のベッド柵をPバーに変更する、ベッドを高さの調節できる物に変更することが挙げられます。
これはお金が掛かるのでなかなか出来ないかもしれませんが、備品が余っているのであればすぐに実践しましょう。
備品があれば事故が起こらなかったという場面が少なくないと思いますので、施設長やリーダー、リハビリ職員に備品の購入を提案してみると良いですよ。
3.事故の原因を追求する
危険予知トレーニングから、どこに危険が潜んでいるのか考えていただいたと思います。
どこに危険があるのか、これは事故が起きた後でも考える必要があります。
事故報告書を作成したら終わりではなく、
事故の原因は何なのか。
事故を繰り返さない為にはどうするのか。
今後の対策はどのように行うのか。
を考えること、つまり事故の原因を追究することが重要になります。
トレーニングで身に付けた気付く力を活かし、事故のない施設を作っていきましょう。
まとめ
以上で「危険予知トレーニングを実践しよう!」を終わらせていただきます。
僕は施設全体で危険予知トレーニングを実践することで、事故の予防だけではなく、職員ひとりひとりの視野が広くなることも成果の一つだと思います。
事故は百害あって一利なし、日ごろから目を養いましょう!
それでは本日も長々と読んで頂きありがとうございました!
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