【介護】ポジショニングを学ぼう!~床ずれ防止効果など~

ポジショニングで褥瘡(じょくそう)予防

今回は「ポジショニングを学ぼう!~床ずれ防止効果など~」をご紹介します。

 



ポジショニングを学ぶ

ベッド上で寝たきりの利用者さん。

このままだとどうしても褥瘡(床ずれ)が発生してしまいますよね。

全ての介護施設で、リハビリ職員が一人ひとりの利用者さんに合ったポジショニングを提案し、褥瘡予防をしています。

 

このように、”ポジショニング”を正しく学び、実践することで様々な効果を得ることができます。

褥瘡予防に役立つポジショニングが他にはどんな効果があるのかご紹介します。

 

ポジショニングって何?

ポジショニングって何?

 

ポジショニングとは、体位変換と体位保持を組み合わせて身体を目的の姿勢にすることです。

 

つまり、ポジショニング=体位変換+体位保持ということです。

体位変換と体位保持はそれぞれ以下の通りです。

体位変換:自分で身体を動かせない人に対して、身体の向きや位置を変える方法

体位保持:安楽な体位を保持することにより内臓器への圧迫や筋緊張などを防ぐこと

 

説明にあった身体を目的の姿勢にするということですが、要するに「褥瘡になりにくい(予防する)姿勢にする」という意味ですね。

なので、ポジショニングを学ぶことが褥瘡(床ずれ)の予防/防止に役立つのです。

 

ポジショニングで得られる3つの効果

ポジショニングで得られる3つの効果

先ほどポジショニングで褥瘡を予防/防止できますよーとお話ししましたが、他にもたくさんの効果があります。

大きく分けて3つの効果をご説明します。

 

1.廃用症候群予防

褥瘡予防(減圧や除圧)、拘縮予防、肺炎予防、浮腫予防、内臓機能低下予防

廃用症候群はずっとベッドで横になっているような安静状態でいると起きる身体の機能低下状態のことです。

拘縮の方はポジショニングを行わないと症状が進行してしまうので必ずポジショニングを正しく理解してから行いましょう。

 

2.日常生活ケア

おむつ交換、食事、口腔ケア、身体清拭、着替え、移乗

ポジショニングをしないとおむつ交換の時に手や足の巻きこみをしたり、食事中に身体がどんどんずって誤嚥の恐れがあります。

 

3.QOLの向上

コミュニケーションによる安心感、間接不動による苦痛改善、不眠改善、意識改善、むれ・暑さ対策

QOLとは、クオリティオブライフ(quality of life)の略で、福祉分野では主に生きがいや幸福感を指します。

ポジショニングは1~2時間おきに行うので、その度に職員とコミュニケーションが取れるので寝たきりの利用者さんの安心できるひと時です。

 

 

以上がポジショニングで得られる効果です。

ポジショニングはリハビリ職員の分野なので介護士は言われるがままになりがちですが、こういったポジショニングの効果を理解しておくとケアの質が変わります。

 

 

【+α】口腔ケア・食事の時の正しいポジショニング

口腔ケア・食事の時の正しいポジショニング

口腔ケア・食事の時の正しいポジショニングについてちょこっとご紹介します。

不必要ならさらーっと飛ばしてください。

 

自分で出来ない=職員が介助する

と判断するのはまだ早いです。

正しいポジショニングを行うと、自分でできるようになることもあるので一度リハビリ職員と相談して対応を考えてくださいね。

 

口腔ケア・食事の時の正しいポジショニングのポイントは以下の4つです。

  1. あごを少し引いた状態になるよう調整
  2. 上肢を支える
  3. 足底を支える
  4. 胸とあごの間は指4本を目安に

この姿勢を安定させることで、飲み込み・呼吸・咳がしやすくなり口腔ケアや食事を効率よく行うことが出来ます。

 

まとめ

以上で「ポジショニングを学ぼう!~床ずれ防止効果など~」を終わります。

ポジショニングツールを活用して正しいポジショニングを行い、職員の介護負担を減らして利用者さんに過ごしやすい態勢をとってもらいましょう。

 

本日も長々読んでいただきありがとうございました!

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