【勉強会】介護における食中毒対策【原因・予防方法】
介護の勉強会、第2弾です!笑
今回は食中毒対策はどうするのか書いていきますね!
介護をしているとどうしても三食の食事を提供しなくてはならないので、食中毒が発生する恐れがあります。
しかし、正しい知識と対応を知っていれば未然に防ぐことや被害を最小限に食い止めることが出来ます。
それでは食中毒について見ていきましょう。
食中毒とは?
食品、添加物、器具、容器、包装に含まれた又は付着した微生物、化学物質、自然毒等を摂取することによって起きる、急性の健康被害のことです。
主な症状は、下痢・腹痛・嘔吐・発熱があります。
食中毒の原因
食中毒には細菌性、ウイルス性、自然毒、化学性、寄生虫がありますが、介護で食中毒の原因になるのはほとんどが細菌性、ウイルス性の二つです。
そのうち細菌性のものが約60%を占め(ウイルス性は約30%)、感染型と毒素型の二種類が存在します。
細菌は、栄養素・水分・温度の三大要因により増殖します(以下説明)。
栄養素:肉や魚のようなタンパク質の多いものを栄養とするため
水分:細菌は水に溶けている栄養分を分解して摂取するため
温度:最も大きな要因となり、35度前後で一番増殖するため
では、食中毒の予防をどのように行えばいいのでしょうか。
食中毒予防の三原則
1.つけない・持ち込まない
2.増やさない
3.菌を殺す
この三つを守ることが食中毒予防の全てです。
順番にそれぞれの予防法について紹介します。
1.つけない・持ち込まない
A.手洗いをして手を清潔に保つ
介護をしていると手洗いは欠かせません。
忘れがちですが何をするにもまずは手洗いをしてから行いましょう!
手洗いのタイミングは、
・調理の前
・トイレや鼻をかんだ後
・おむつを交換した後
・配膳の前
・残った食品を扱う前
には、何度も言いますが必ず手洗いを行って下さい。
2.増やさない
A.食品を迅速に冷却する
常温で食品を放置するのは大変危険です。
菌は高温多湿ですぐに増殖するので、ご家族からの差し入れや食事を提供する前に時間が出来てしまった場合は早めに冷蔵庫で低温保管して下さい。
忙しいからといってご家族からの差し入れをそのまま置きっぱなしにしてしまわないようにしなければいけませんね。
3.菌を殺す
A.食品を加熱処理する
食品を75度で1分以上、ノロウイルスは85度で1分以上加熱処理することで菌を殺すことが出来ます。
しかし、中心部まで熱が届かないと菌は死にませんので注意が必要です。
これは介護職だとなかなか難しいかもしれません。
なので、こまめなアルコール消毒も効果的です。
テーブルや手すり等をアルコール消毒するのがオススメです。
手洗いについて
先ほど手洗いについて説明しましたが、正しい手洗いをご存知でしょうか。
手洗いは洗い残しをすると手を洗った意味が全くありません。
手に残った菌が蛇口や取手につき、次の人が触ると手を介して食品に菌が移ってしまします。
特に、洗い残しは爪の部分に多いため、物を触る指先に菌が残ってしまいます。
必ず爪は切って短くしておいて下さいね。
キッチン周りの注意点
介護の仕事をしていると、キッチンを何度も使うと思いますが気を付けてほしいことがいくつかあります。こちらも紹介しますね。
1.シンクを清潔に保つ。
→水垢がないように掃除しておきましょう。
2.ふきんは乾燥させ、濡れた状態で保管しない。
→使用したふきんはすぐに洗濯しておきましょう。間違っても利用者さんの近くに置きっぱなしにしないように。
3.テーブルやカウンターを清潔に保つ。
→利用者さんが触る場所なのでアルコール消毒をこまめに行いましょう。
食品の管理について
冷蔵、冷凍をすることで細菌の増殖や腐敗の進行は止められます。
しかし、過信は禁物です。
出来る限り早めに食べて下さいね。
また、施設で食品を触る場合は必ず素手で触ってはいけません。
傷から黄色ブドウ球菌が入り、食中毒につながります。
また、僕の場合は指先の傷口から菌が入り、爪周囲炎になりました。
かなり指が腫れて膿が1~2週間の間出ました。
ほんと痛かったです涙
おわりに
少し長くなってしまいましたが、これで食中毒について終わりたいと思います。
また、加筆していくと思いますが、ご自身でも食中毒について調べてみて下さい!
本日も長々と読んでくれてありがとうございました!!
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