【勉強会】KYT(危険予知訓練)をしよう!【介護施設】
いきなりですが、これからKYTについてご紹介します。
※最後に私生活でKYTに役立った物を載せておきます
KYT(危険予知訓練)
KYTとは?
タイトルに載せてしまいましたが、
危険予知訓練(Kiken、Yochi、Training)の頭文字を取ってKYTと呼んでいます。
普段私たちが過ごしている環境には、沢山の危険が隠れています。
その「危険」を常日常から予知し、少しでも重篤な事故を起こしてしまわないようにする為にトレーニングを行います。
工事現場の作業等で事故や災害を未然に防ぐことを目的に、その作業に潜む危険を予測し、指摘し合う訓練として誕生しました。
これを介護現場に応用しようというものです。
最もポピュラーな手法が4ラウンド法で、
①現状把握-どんな危険が潜んでいるか
②本質追究-これが危険のポイントだ
③対策樹立-あなたならどうするか
④目標設定-私たちはこうする
以上を定期的に行い、常に何か危険が潜んでいないかを各自に考えさせる習慣をつけるのが目的です。
危険が潜む介護現場(現状把握・本質追究)
介護現場で想定される危険な環境とはどういった場所でしょうか。
リビング、浴室、居室等全ての場所に危険は潜んでいます。
少し例を挙げてご紹介します。
1.リビング
・放り出された椅子
→利用者さんが椅子につまずいて転ぶ可能性がある。
・床に垂れたコード
→利用者さんがコードに足を引っかけて転ぶ可能性がある。
・机に置かれた筆記用具
→異食する利用者さんが消しゴムなど食べて喉に詰まらせる可能性がある。
・置きっぱなしの掃除機
→利用者さんが掃除機に足を引っかけて転ぶ可能性がある。
・カウンターに置かれたやかん
→利用者さんがやかんに触りやけどしてしまう可能性がある。
等が考えられます。
2.居室
・床に垂れた布団
→利用者さんが布団を直そうとしてバランスを崩し転倒する可能性がある。
→利用者さんが布団に足を引っかけて転ぶ可能性がある。
・床に落ちたままのゴミ
→利用者さんがゴミを踏んで転ぶ可能性がある。
・ベッドにたくさん置かれた雑貨
→利用者さんがベッドに手をついた際に雑貨に引っかけて怪我をする可能性がある。
・床に垂れたナースコール
→利用者さんがナースコールに手が届かずに職員を呼べない可能性がある。
・洗面台に置いたままの入れ歯洗浄剤
→異食の利用者さんが入れ歯洗浄剤を食べてしまう可能性がある。
等が考えられます。
実際に危険を予測する場所(リビング、浴室など)を撮った写真やイラストを見ながら行いましょう。
危険を挙げたら次のステップです。
対策樹立・目標設定
上記に挙げた危険から、私たちはどうやってその危険を回避するのか、解決策や改善策を提案します。
複数の解決策や改善策を全職員で検討し、合意を得たらまとめます。
ex.コードが床に垂れないよう、コードを使用後は片付けてしまっておく
対策を決定したら、実際にいつまでにどれくらいの事故を減らすのか目標を設定しましょう。
僕がいた施設では、1か月単位でフィードバックを行っていました。
フィードバックを行う際は、先月と比べるのはもちろんのこと、去年の同じ月と比較することも重要です。
まとめ
もし今の職場でKYTを行っていないのであれば、一度実践してみてはいかがでしょうか。
事故が起きてから後悔することが多いですからね^^;
以上でKYTの紹介を終わります。
介護士おすすめの介護用品をこちらに載せていますのでKYTの防止策で使用できると思います。
こちらはオススメのケアグッズを載せてます!
参考までにKYTについてのWikipediaのリンクを貼っておきます。