【介護士】アメリカ(USA)のセルフケアを学ぶ!
日本の介護士はセルフケアが足りていないという話は介護士界隈では有名ですよね。
それなのに、「セルフケアをしてねー」と介護施設の勉強会でさらっと紹介されるだけで国は推進してませんよね。
・・・ですが、セルフケアを推進している国があります。
タイトルにもあったようにアメリカ(U・S・A)です!
今回はアメリカにスコープを当て、日本との違いを織り交ぜながらアメリカのセルフケアをご紹介します。
目次
少しだけアメリカ合衆国を知ろう!
まずアメリカってどんなところでしょうか。
アメリカは50の州及び連邦区から成る連邦共和国です。
面積は約960万㎢と日本の約25倍で、人口は約3億2000万人と世界第3位です。
(1位は中国、2位はインド、4位はインドネシアです。2016年時)
人種は白人、黒人、ヒスパニック、アジア人、ネイティブアメリカンと多種多様な民族の人々が暮らしています。
多種多様な民族が暮らしている国なので、
・「独立」と「自由」が精神文化の中心
・様々な人がいる=みんなお互いに違う
・「お互い様」の倫理が先行するので、自分が迷惑を掛けるかもしれないが相手の迷惑にも許容範囲が広くなる
・余暇の時間をボランティアに使う
といった日本とは考え方が大きく違っています。
(日本人は迷惑を掛けてはいけない=何もしない、余計なことはしない)
アメリカの介護は多種多様な人種、様々な文化や環境があるのでニーズも違います。
Ex.自宅のちょっとした修繕をする人(ハンディマン)、宗教・信仰を含めたその人の人生に寄り添ったケア
アメリカと日本の介護ではどこが大きく違うのか。
それは、セルフケア(自分の心と体に向き合う方法)を大事にしているかどうかです。
アメリカが重要視するセルフケアって?
アメリカ医学学会では、
「ケアギバー(介護職)は隠れた病人である」
と説明しています。
日ごろの介護、その他の業務に追われながら懸命に働いている。利用者様のケアを考えることはしていても自分のケアが出来ていない人が多い。
→セルフケアが後回しになっている。
ケアギバーが抱えるストレスは、
・時間に追われる
・十分なサポートが得られない
・利用者様と話す時間がない
・職場の問題を私生活に持ち帰ってしまう
・利用者様の痛みや苦しみを目にして苦しむ
(どうしてあげることもできない苦しみ)
・感情を打ち明ける場がない
(無能と思われるから言えない)
・利用者様の抱える問題を自分のものと感じてしまう
(絶望感・混乱・怒り・悲しみなどの感情)
・ご家族との関係にストレスを抱えてしまう
・人に頼ることができない など
と多くの要因が存在します。
こういった場合、日本人はストレスを心に留めておく人が多いのですが、アメリカではストレスと向き合って解消します。
ストレスとの向き合い方
1.心と体にとって良いことをする
毎日5分間でも良いので、心と体にとって良いことをする。
Ex.外出して自然と接する、歩く、走る、サイクリング
→幸福のホルモンが分泌され、心がクリアになり利用者様にもいい影響が出る。
2.自分をリラックスさせる
自分をリラックスさせる。
(リラックスをするために「好きな人」「好きな場所」「好きな行動」を書き出すだけでも効果があります。)
フラストレーションが溜まってきたと感じたら、まずは深呼吸をし、好きなものを思い出すことでリラックスすることが出来る。
3.ストレスの正体を掴む
自分が抱えるストレスの正体を掴む。
(自分がどんな時にストレスを抱えやすいか、抱えた時にどうするかを普段から意識します。)
Ex.時間通りに物事が進まないとイライラする
→深呼吸をする
→時間が押してもうまくいった時のことを思い出す
→現状を受け入れる
4.ストレスの対処法を意識する
ストレスマネジメントの1つ1つの対処法について、「何故これを行うのか?」「どんな意味があるのか?」を意識する。
→それらを書き出すことが、より意識する機会となり効果的である
まとめ
以上で「アメリカ(USA)のセルフケアを学ぶ!」を終わります。
分かっていても実行に移せていなかったり、そんなことをしても変わらないと思うかもしれませんが、思うよりまず行動!
実際にやってみるとストレスを軽減することが出来ます!
特に、僕は業務が押してしまう時にストレスを感じていましたが、現状を受け入れて(半ば諦めて笑)仕事をするようにしたらかなり心が楽になりました。
アメリカと日本、国民性の違いで同じ仕事でも少し違った考えをもって行われていますよね。
外国の良いところを吸収して日本の介護がより進化していくことを期待しています。
本日も長々と読んで頂きありがとうございました!
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