【福祉・介護】QC活動のやり方&進め方

第2回 QC活動のやり方&進め方

第2回は「QC活動のやり方&進め方」についてご紹介します。

 

QC活動をやる時に、

「え?やり方って教えてくれないの?

上手い進め方ってあるのかな・・・。」

「いきなりQCって言われてもやったことないんですけど。」

こんな悩みを抱えていませんか?

 

少なくとも僕の施設は不親切だったので何も分からない状態でやれと言われて困ったものでした^^;

 

第1回の記事

でご紹介した内容の続きになります。

QCストーリーに沿った問題解決

QCストーリーとは?

QCストーリー:問題解決のためのステップを定義した手順

のことを指します。

 

普段使わない言葉なので覚える必要はありませんが、問題解決のためのステップを定義した手順(QCストーリー)を綿密に決めておくことでQCの質はぐぐっと高まるのはもちろん、QC活動を簡単にします。

 

具体的な問題解決の手順はこちらです。

 

QCストーリーと問題解決の手順

箇条書きで挙げていきますね。

 

  • 手順① テーマの選定
  • 手順② 現状の把握
  • 手順③ 目標の設定
  • 手順④ 活動計画
  • 手順⑤ 要因解析
  • 手順⑥ 対策
  • 手順⑦ 効果の確認
  • 手順⑧ 標準化と管理の定着(歯止め)
  • 手順⑨ 反省・今後の課題
  • 手順⑩ まとめ・報告・発表

 

以上の合計10ステップがあります。

次の記事でそれぞれの手順毎に詳しく解説をしますが、これだけこまかく定義しておけば結果に結びつくQC活動(少なくとも内容のある)になるでしょう。

 

僕は3回QC活動を行い、その内2回は手伝い、1回は主体となって行いましたが、成功するのは決まってテーマ選びと目標が明確に定まっていた場合でした。

下に例を挙げておきます。

 

×よくない例

テーマ「事故を減らす」

目標「先月より事故を半分にする」

 

よい例

テーマ「居室内で起きる転倒事故を減らす」

目標「居室内で起きた転倒事故を昨年の同月比で半分にする」

 

よい例のように少し具体的テーマを決めてテーマを絞り込むとQC活動がやりやすくなります。

 

2つのタイプのQCストーリー

先ほどご紹介したQCストーリーには2つのタイプがあります

少しわかりにくいので簡単な例を載せておきます。

 

①問題解決型QCストーリー

問題(サービス、仕事の「あるべき姿」と「現状」との間に差(ギャップ)が生じる)を、解決(「あるべき姿」と「現状」との間に生じる差を解消する)する。

あるべき姿になっていない現状をあるべき姿に戻すことを目標とします。

 

例1:残業をして事故報告書を作成する→業務時間内に事故報告書を作成できるようにする

例2:いつも下剤で排便をしている利用者さん→運動や水分摂取を多くして自然排便をする

 

②課題達成型QCストーリー

課題(今、問題が発生していなくても、甘んじず意図的に問題を作る・設定する)を、達成(成し遂げる)する。

現状より高い課題を設定し(現状と目標で差を作る)、この課題を達成することを目標とします。

 

例1:毎日の最低水分摂取量が1000ml→1500mlに変更する

例2:レクリエーションを増やして1週間の運動量を増やし、ADLを向上させる

 

(例はぱっと思いついたのを書いたので質が低いですけど許してください笑)

 

まとめ

これで「QC活動のやり方&進め方」は以上です。

第3回はストーリーの流れを僕が実際に選んだQCのテーマを例に詳しく説明します。

 

第3回の記事

 

第1回の記事

 

本日も読んでいただきありがとうございました。

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