第5回:若い介護士が起こした虐待
今回は、
「第5回:若い介護士が起こした虐待」
をご紹介します。
※第1回を知らない方は先にこちらからどうぞ!
それでは、どうぞご覧ください。
※個人を特定される恐れがありますので、一部改変し短いストーリーにしてご紹介します。
※気分を悪くされる場合もありますので、閲覧する自信のある方だけご覧ください。
若い介護士が起こした虐待
僕の偏見ですが、恐怖度を★(怖くない)~★★★(怖い)の3段階で評価しましたので、怖いのは無理!見れない!という方は参考にしてください。
今回ご紹介するお話は、「ブランコ」、「水遊び」の2つです。
【恐怖度:★☆☆】10話 ブランコ
職員は利用者さんに対して平等、といえども職員も一人の人間なのでどうしても好き嫌いはあります。
利用者さんのAさんは右半身がマヒの方で、何でも職員にやらせるのであまり好かれていませんでした。
「テレビのリモコンを落としたから取りなさい。」
「どうせ出ないけどトイレに連れてって。」
「早く私の歯を磨きなさい。」
と、わがまま放題だったので私たち職員は、自分で出来ることは自分でするようお伝えしていました。
ですが、私たちがAさんのわがままを聞かないと職員を叩いたりつねったり、暴言も酷かったので言われるがままになっていました。
ある日、Aさんが20代前半の職員Bさんにトイレへ連れてってと言いました。
Aさんのトイレは職員2人でリフトを使って便座まで誘導します。
BさんがAさんのズボンを下ろし、リフトでAさんを持ち上げました。
すると、Bさんは、Aさんを持ち上げた状態でブランコのように大きく揺らし、
介B「おいばばあ!いっつもわがままばっかり言いやがって調子に乗るなよ!俺を何だと思ってやがる!」
と怒鳴っていました。
私はAさんが大声で叫んでいたのに気づき、Bさんの代わりに排泄介助を行いました。
職員も一人の人間なので、我慢の限界はあります。
しかし、そのストレスを利用者さんにぶつけるのは間違っています。
セルフケアを行い、ストレスの限界がくる前に利用者さんと距離を置きましょう。
【恐怖度:★★★】11話 水遊び
これは私が施設に入社したばかりの時に起こったお話です。
この時、私は仕事を覚えるのに必死で、リーダーの下について仕事を教えてもらっていました。
リーダーと一緒に全介助の利用者さんの排泄介助を行っていたのですが、利用者さんが便失禁をしていたので私は大量のプールスと新聞紙を持ってくるように頼まれました。
急いで取りに行ったのですが、プールスが置いてある場所が分からず浴室に来てしまい、中から騒がしい声が聞こえました。
興味本位で覗いてみると、若い職員2人が入浴介助を行っている最中だったのですが、怒った利用者さんにホースで水を掛けて笑っていました。
2人は私に気付き、
「私さん、これは水遊びだから気にすんなよ。だからリーダーには絶対に言うな。」
と言われ、私は怖くて頷くことしかできませんでした。
この日、仕事中ずっと悩んでいたのですが、私が浴室で見たことをリーダーに報告し、私はそのまま施設を辞めました。
水を掛けていた職員がどうなったのかは今も分かりません。
悪夢のような光景ですよね。
職員が虐待を隠ぺいしようとすることは少なからず起きています。
虐待を目撃したら、勇気を出して報告しましょう。
そして、利用者さんが安心できる施設を作り上げていきましょう。
まとめ
「第5回:若い介護士が起こした虐待」はこれで終わりです。
先ほども言いましたが、施設内の虐待を隠ぺいしたり、共犯を作って集団で虐待することが少なからず起きています。
このようなことが起きてしまう原因は、上司が虐待をすることで部下も従わなければならなくなるからだと思っています。
まずは、介護の正しい知識をつけ、自分の意見をはっきりと主張できるようになりましょう。
それでは以上で終わります。
本日も長々と読んでいただきありがとうございました!
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