第6回:お金に関する介護士の虐待+α

本当にあった虐待の怖い話 第6回

今回は、

第6回:お金に関する介護士の虐待+α

をご紹介します。

 

※第1回を知らない方は先にこちらからどうぞ!

 

タイトルが+αとなっていますが、介護施設で起きたお金に関する虐待が1つしかなかったので関係ない虐待の話を載せました^^;

他にお金に関する虐待について聞きましたらこそっと更新しておきます。

 

それでは、どうぞご覧ください。

 

 

※個人を特定される恐れがありますので、一部改変し短いストーリーにしてご紹介します。

※気分を悪くされる場合もありますので、閲覧する自信のある方だけご覧ください。

 

お金に関する介護士の虐待+α

僕の偏見ですが、恐怖度を★(怖くない)~★★★(怖い)の3段階で評価しましたので、怖いのは無理!見れない!という方は参考にしてください。

 

今回ご紹介するお話は、「無意味なナースコール」、「優しい職員」の2つです。

 

【恐怖度:★★☆】12話 無意味なナースコール

無意味なナースコール

私が働いている施設はユニット型で、1ユニット10人を職員1人で対応します。

 

今日、私は日勤で、午前中は赤ユニット、午後は青ユニットで待機。

 

赤ユニットは比較的自立されている方が多く、排泄介助は3/10人と少人数でした。

 

それに比べて青ユニットは片マヒや全介助の方が多く、8/10人が排泄介助を必要としていましたが、排泄の際はナースコールで呼んでいただけるのでそこまで大変ではありませんでした。

 

気付けばもう11時、午後から青ユニットに入るのが嫌でしたが、いつの間にか時間は経過し、青ユニットでの勤務が始まりました。

 

引き継ぎをした職員さんが利用者さんたちをベッドへ連れて行ってくれていましたので、私は昼食の片づけとおやつの準備。

いつもならナースコールが鳴っておむつ交換に呼ばれるのですが、1時間が経っても呼ばれません。

 

時々そういったラッキーな日があるので、今日はついてる!と思った矢先、「おーーーーーい!」という叫び声が。

すぐに声がした居室へ駆けつけると、トイレの前で利用者さんが転倒していました。

 

利用者さんに訳を聞くと、ナースコールがないから自分でトイレに来たんだけど転んじゃったとのこと。

ナースコールがない??

 

不思議に思って確認してみると、ナースコールがぐるぐるに結んだ状態で利用者さんの手が届かない位置に引っ掛けられていました。

 

引き継ぎをした職員を問い詰めると、

食事介助が忙しいのにナースコールで呼ばれたらうざいから。

 

しばいてやろうと思いましたが、二度と同じことをしないよう反省文を書いてもらい、介護長へ報告しました。

 

 

今回は転倒した利用者さんがどこもケガされていなかったのですが、もし頭でも打って意識がなくなっていたら反省文どころではありません。

自分が楽をするためにした行動が利用者さんの命を奪う危険があることを覚えておきましょう

 

次のお話は、施設ではあまり聞かない虐待についてです。

それではどうぞ。

 

【恐怖度:★★★】13話 優しい職員

優しい職員

優しい職員さんってどこの施設にもいますよね。

でも、乱暴だった職員さんが急に優しくなったら・・・?

 

利用者のAさんはとても世話焼きで、職員に優しい方でした。

いつも私たちに、

 

掃除してくれてありがとうね。

お風呂入れてくれてありがとうね。

 

など、感謝の言葉を掛けてくださるのでみんなAさんのことが好きでした。

ただ一人を除いては。

 

Aさんは世話焼きが余って、他の利用者さんの食事介助や車いすを居室まで押して連れて行ってしまうことがありました。

 

職員は「危険なのでやめてくださいね。」と毎回お声掛けをしていたのですが、あまり聞く耳は持ってもらえませんでした。

そのことに腹を立てていたのが介護士Bさん。

 

BさんはAさんに、「余計なことはしないでください。」と注意をしていたのですが、Aさんがなかなか聞かないことに腹を立て、だんだんと怒鳴るようになりました。

 

Aさんは怖がり、Bさんが出勤している時はほとんど居室から顔を出さないようになっていったのですが、2週間が経った頃、AさんはBさんの前で、いつものように利用者さんの世話を焼いていました。

 

私は「またBさんに怒鳴られるんじゃないか。」と内心ひやひやしていましたが、BさんはAさんにとても優しく接していたのでびっくりでした。

 

Bさんがどうしてここまで心変わりしたのか聞いてみると・・・。

「実はさ、Aさんがお金くれるんだわ。しかも1万(笑)。外出したらお金おろして来るからまた来週もくれるらしいわ(笑)。仕方ないから優しくしとるの。」

 

1か月後、Aさんのご家族から施設に連絡があり、施設の職員へお金を渡していたことが発覚。Bさんは全額返金し、施設を辞めました。

 

Aさんの恐怖心を利用し、金銭を要求するのは最低の虐待行為です。

施設から出ることのできないAさんは、いつ出勤するか分からないBさんがさぞ怖かったことでしょう。

 

 

Bさんのような行動をさせないためにも、周りの職員の異変を感じたら少しだけでいいので話を聞いてみましょう。勘違いでも構いません。

一人で悩みを抱えているかもしれません。

職員同士が支えあい、虐待の芽を摘みましょう

 

まとめ

これにて「第6回:お金に関する介護士の虐待+α」は以上です。

 

施設では、「優しい職員」のように金銭面の虐待はほとんど聞いたことがないですね。

成年後見人トラブルも聞きませんでしたし。

でも、相続問題はちょこちょこあったのでお金の魔力って怖いなーと思いながら見てました^^;

 

それでは本日も長々と読んでいただきありがとうございました!

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