【虐待防止】高齢者虐待が起きる条件【介護施設】
今回は「高齢者虐待が起きる条件」についてご紹介します。
「虐待は介護施設で起きているのか?」
両親を介護施設に預けるのであれば気になりますよね。
僕なりに虐待が起きる条件がいくつか分かりましたのでご紹介します。
高齢者虐待が起きる条件とは?
僕は有料老人ホーム、介護老人保健施設(老健)、特別養護老人ホーム、デイサービス、ショートステイが一つになったの大型複合施設で3年間働いていました。
この3年間で虐待現場を何度も目の当たりにしてきましたし、周りから話も聞いていました(同系列の施設から虐待情報が送られてくることもありました)。
これらの情報から虐待の条件をまとめましたのでご覧ください。
介護施設で起きる高齢者虐待
施設における高齢者虐待は、
- 介護職員から利用者
- 看護職員から利用者
の2つのパターンがあります。
メディアで多く取り上げられているのは①のパターンです。
実際の介護施設では②のパターンも起きています。
(僕の主観ですが割合としては①:②=7:3くらいですかね^^;)
なので、介護職員だけが虐待を行っている訳ではないことを知っておいてください。
高齢者虐待が起きる4つの条件
高齢者虐待が起きる条件についてご紹介します。
- ストレス(理由)
- 仕切られた空間(環境)
- 夜間(環境)
- 憂さ晴らし(理由)
以上、4つの条件で理由と環境が合わさった時に虐待が高い頻度で起きます。
これから1つずつ説明していきます。
1.ストレス
介護、看護職員が利用者の認知症に耐えられず、怒りやストレスで利用者に手を出してしまうパターンです。
虐待理由のほとんどはこれが原因です。
認知症の症状は人によって軽度~重度の方までいます。
ご飯を食べていても「ご飯はまだですか?」と何度も聞く方がいたり、歩行がふらつく方が何度もトイレへ行って職員を呼ぶと、職員は大変なストレスを感じます。
「あー!またその話!何回も同じこと言わないで!」
「うるさい!少し黙ってて!」
こんな話を僕の現場でも聞こえていました。
介護職員の仕事は、利用者の介助だけではありません。
職員会議もしますし、事故や業務の報告書も書きます。利用者の認知症の診断等様々な業務を勤務時間内に行わないといけない為、なかなか利用者に時間がさけないという現状があります。
なので、職員1人当たり何人の利用者を介助しているのか確認すると良いでしょう。
(1人当たり8人以上だと多いと思います)
2.仕切られた空間
トイレや風呂場、居室のような仕切られた空間で虐待が行われます。
皆さんお察しの通り、個室では人目が無くなる為、職員と利用者が一対一になります。
日ごろから利用者へ恨みを持っている職員は、この時を見計らって虐待を行います。
自分も何度かそういった場面に遭遇し、虐待を未然に防いだことがあります。
逆に言えば、仕切られた空間でなければ虐待は起きにくいです。
デイサービスのように常に複数の職員や、頭のしっかりした利用者が見ている場所は虐待が起こらないので安心してください。
自分が働いていた3年間では、デイサービスの虐待を見ることも聞くこともありませんでした。
3.夜間
最も虐待の多い時間帯が夜間です。
夜間帯の勤務は職員数が最低限の人数になります。
先ほどのお話しした仕切られた空間と同様、虐待が増えるのは人目が無くなることが原因です。
そして、夜間は職員の疲労と寝不足もあり、少しのことで腹を立てやすくなります。
昨日の夜までは何もなかったのに、今日の朝に出勤すると内出血が増えている利用者に何度も遭遇しました。
内出血のことを上司に報告しても、夜間なので利用者が自分でベッドから落ちたと処理されてしまいます。
うーん、介護の闇ですね^^;
4.憂さ晴らし
ストレスと違い、職員が気分を晴らすためだけに利用者へ虐待を行います。
ほぼ高卒、新卒で入った若い職員が起こす虐待です。
メディアで報道される職員は若い人が多いと思います。
ほとんどがこの憂さ晴らし目的で虐待を行った悪質な事件だと言えます。
(虐待はすべて悪いことですが、憂さ晴らしというのは救いようがないですね)
近くの施設では、高卒で入った若い職員二人が、風呂場で裸になった利用者へ水を掛けて笑い合っていた。という事件がありました。
本当に最低な行為だと思います。
まとめ
以上が「高齢者虐待が起きる条件」でした。
今回は悪い側面ばかりをお伝えしたので、どこでも虐待が起きているように思えるかもしれませんがちゃんと施設を選べば虐待をしていないところもあります。
しかし、どんなに良い施設でも虐待をする職員が一人でも入ってしまったらもうそこは虐待の起きる施設になってしまうということですね・・・。
本当にあった虐待の怖い話をこちらの記事でご紹介しています。
それでは、長々と読んで頂きありがとうございました!