第3回:介護職員の性格が原因で起きた虐待
今回は、
「第3回:介護職員の性格が原因で起きた虐待」
をご紹介します。
※第1回を知らない方は先にこちらからどうぞ!
それでは、どうぞご覧ください。
※個人を特定される恐れがありますので、一部改変し短いストーリーにしてご紹介します。
※気分を悪くされる場合もありますので、閲覧する自信のある方だけご覧ください。
介護職員の性格が原因で起きた虐待
僕の偏見ですが、恐怖度を★(怖くない)~★★★(怖い)の3段階で評価しましたので、怖いのは無理!見れない!という方は参考にしてください。
今回ご紹介するお話は、「飲みたくない」、「てんぷら」の2つです。
【恐怖度:★☆☆】6話 飲みたくない
私の施設では、毎日15時におやつの時間がありました。
おやつの時間では、利用者さんから好きな飲み物を聞いてご提供しています。
(例えば、紅茶とが飲みたいと仰ったら職員が作って提供するといった具合です)
ある日、私は利用者さんから「介護士のAさんが作るコーヒーは飲みたくないんだわ。全然おいしくないの。」と相談されました。
他の利用者さんにも聞いてみると、口をそろえて同じことを言っていたので実際にAさんが飲み物を作るところをこっそりと見てみることにしました。
おやつの時間に、用があるふりをしてAさんに近づき、飲み物の作り方を見ていると、スプーンの先っぽに少しだけコーヒーの粉をすくってコーヒーを作っていました。
いやいやいや、ちょっと待てよ。
粉少なすぎ、そんなもん出すな。ふざけんなetc…
と思いましたがその言葉たちは心にとどめ、Aさんになぜ粉の量がそんなに少ないのか尋ねると、
「糖尿になったらどうするんですか?」
ということだそうです。
飲めない物出してどうすんだと言いたかったのですが、とりあえずその作ったコーヒーをAさんに味見させると、
「まずくて飲めないです。すみませんでした。」
と反省していました。
(後日、飲み物の作り方を作成しました・・・)
本人は気配りしたつもりだったのかもしれませんが、過剰な気配りはいらないお世話です。
栄養士さんが血糖値から1日の糖の摂取量を計算していますので、分量のあった飲み物をご提供しましょう。
【恐怖度:★★★】7話 てんぷら
私の施設では、今思い出してもゾッとする事件が起きました。
皆さんは車いすに座ったまま入浴できることは知っていますでしょうか。
職員の方は当然ご存知だと思いますが、足が悪い利用者さんは通称”車浴(しゃよく)”と呼ばれる、お風呂用の車いすに座った状態で入浴できるお風呂に入って頂きます。
車浴の機械の種類によるのですが、私の施設で使用していた機械は上半身と下半身をそれぞれベルトで固定し、姿勢を保持した状態で入浴して頂くタイプでした。
(人命を優先する為、上記では身体拘束に当てはまりません)
ベルトで身体が自由に動かせなくなるので、利用者さんによっては「ベルト外して!」「ベルトを取って入りたい」と訴える方もたくさんいらっしゃいました。
しかし、”ベルトを付けなければ入浴できない”というのが施設のルールだったので、なんとか利用者さんに了承を頂いていたのですが・・・。
ある日、車浴のたびにかなり拒否される(ベルトを取れ!こんな状態で風呂に入れるか!等、怒鳴る)利用者Cさんが入浴する日でした。
この日は入浴介助を行う職員が、仕事が超てきとうで有名な介護士Dさんでした。
Cさんを連れてDさんが浴室へ行き、10分位するとCさんの入浴介助中にも拘わらず、Dさんがリビングへやってきたのです。
私はすかさず「何をしてるの!?Cさんはどうしたの?」と聞いたのですが、Dさんは笑いながら「てんぷらを揚げてます(笑)」と言うのです。
Cさんの様子を見る為、走って浴室へ確認しに行くと、Cさんはベルトを外した状態で車浴で入浴しており、姿勢が崩れて溺れていました。
看護士を呼んでCさんを車浴から出したのですが、顔色は悪くすぐに救急車で搬送されました。
Cさんは多量の水を飲んでいたようで、意識は取り戻しましたが肺炎に掛かりそのまま入院、1か月後に帰らぬ人となりました。
施設のルールを破り、勝手な行動をとった介護士のDさんは、施設から守ってもらえるはずもなく行方知らずに。
人の命を軽く考えるのはあなたを人殺しにします。
人の命を預かっていること、忘れないで下さい。
まとめ
「第3回:介護職員の性格が原因で起きた虐待」はこれで終了です。
「てんぷら」はやばいですよね^^;
人を何だと思っているのか。
残念ですが、まだまだこういった話はあります・・・。
職員の意識を育てないと虐待は減りません。
介護士の養成教室があるといいなーと思っています。
これで今回は以上です!
長々と読んでいただきありがとうございました!
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